寂しがり屋の課長

私が出勤した土曜日の出来事だった。 

 

一辺がおよそ10センチの伝票を、A4の紙に

コピーして、それを切り抜いている時のことだった。

 

課長

「何をハサミで切っているの?」

 

この時点で、9割りほど切り終わっており、

あと少しの時に話しかけてきた!

 

わたし

「5枚綴りの写しになっている

(伝票によくあるやつ)、紙の写しが無かったので、原本をコピーしてそれを切り抜いてます。」

 

わたしの普段の仕事でハサミを使うことなんてないから疑問に思ったらしい

 

課長

「ふーん、カッターナイフはもって無い  の?」

 

わたし

「持ってないです、ハサミしか持ってないです」

 

課長

「切るのが遅いよ、貸してごらん」

 

わたし

「はい、どうぞ」

 

課長

「カッターナイフじゃなくても、ハサミを

カッターナイフみたいにして切れるでしょ。

そうしたら、速く切れるじゃない」

 

自分で切りながら説明してくれる課長

 

わたしの心の中(課長には聞こえない)

「あー、これ絶対に寂しかったからわたしに話しかけてきたやつだし」

「この仕事何回もする訳じゃないから

少し効率が悪くても何の問題もないはず」

 

課長

「どやっ( ゚∀゚)」

 

わたし

「たしかに、その方が早く切れますね!

今度からそうやって切ります」 

 

課長

「あいあい」

 

話が終わったあと、他の人と楽しそうに会話する課長

 

課長

「仕事どんな感じ?」

 

わたしの先輩

「まあまあ、いい感じですねえー」

 

課長

「ガヤガヤ」

 

わたしの先輩

「ガヤガヤ」

 

話はまだ続く

 

わたしの内心(他の人には聞こえない)

「ほら、案の定(・ε・` ) 」

「ただ寂しかっただけじゃねえかよー!」

 

私の顔は優しそうな顔なので、何でも言いやすいという特徴がある。

 

自慢ではないが、旅行先で写真を撮って

欲しいと、他の人から2回お願いされるぐらいである。(もちろん、2回とも別の人から)

 

私の顔、どうにかなりませんかねー( ;´・ω・`)

 

でも、帰る前に課長から戸締まりについて

懇切丁寧に教えていただけたので、

良しとしましょう。